秀吉の死

スポンサードリンク

衰弱死とも言われる秀吉の晩年は、かつて颯爽と天下盗りの道を驀進した英雄の面影はなく、ただ自分の掴み取った権力を実子に引継がれていく事だけを望む〝一人の老父〟でした。

死期がいよいよ迫る頃になると、少しボケてきたようで、何度も五大老・五奉行を呼びつけては、秀頼を守っていく事を誓わせ、誓紙に署名させたり、枕も上がらぬ身体を押して秀吉自ら遺言を自筆します。

「露と落ち 露と消えにし 我が身かな 浪速のことは 夢のまた夢」

秀吉の辞世の句だと言われている有名な俳句ですが、後世の解釈では

「日本一の出世頭だともいえる秀吉でも死んでいく時は、人生とは露のように儚いものだと感じており、人の幸せというのは、立身出世とは違うものらしい (∪_∪)b」

だとされていますが、実力主義がまかり通る戦国時代の最中、自分が死んだら自ら築き上げた権力は、幼い秀頼に引継がれる事無く、誰かに奪われる事を予感しつつ、死んで行かなければならない秀吉の無念が現れている句だともいえるでしょう。

ただし、実はこの〝秀吉の辞世の句〟というのは、秀吉が死ぬ寸前に詠んだものではないという話もあります。というのも秀吉は誰にも看取られることなくこの世を去っていたからです。

秀吉が死んだのは『関が原の戦い』の勃発する2年前、慶長3(1958)年8月の事で、専従の医師が秀吉の様子を診るために、秀吉の寝室に入った時には、すでに秀吉は冷たくなっていました。

スポンサードリンク

サイト内関連記事

関が原とは?
『関が原の戦い』という言葉を聞いた事がないという人はいないでしょう。学校で習う歴......
関が原の戦い...その原因
『関が原の戦い』は、ある日突然、石田三成が徳川家康に挑戦状を叩きつけて、関が原に......
戦国武将たちの生き方
戦国時代というのは〝下克上(げこうじょう)の時代〟とも言われています。下克上とい......
秀吉の晩年
秀吉の死は、突如訪れたわけではありませんでした。若い頃、過酷な戦場を駆け巡った為......
家康の野望
秀吉の死は国家機密として扱われました。というのも、当時の日本は朝鮮に侵略戦争を仕......
家康と秀吉の微妙な関係-1
日本史に少しでも詳しい方なら、戦国時代に天下の覇権が誰に渡ったかは、よくご存知だ......
家康と秀吉の微妙な関係-2
そんなわけで、秀吉は自分の手中に治めた織田家の勢力を背景に、四国・中国地方などを......
石田三成という人
『関が原の戦い』において、家康おやぢの野望を阻止するべく、敢然と立ち向かったのが......
憎まれっ子 石田三成
武将として、命がけで秀吉を支えてきた清正や正則ですが、日本国内で秀吉に逆らう勢力......
家康、最初の一手
マジで天下盗りに乗り出した家康おやぢが、最初に始めたのは、〝諸大名と仲良くなる事......
三成の身分
三成の身分は、秀吉がさだめた五奉行の中で〝治部少輔(じぶしょうゆう)〟という立場......
〝家康の対抗馬?〟前田利家
相手が豊臣政権の大老である家康では、三成の身分で弾劾する事は出来ませんでした。そ......
大阪城VS伏見城?
秀吉というのは建物を作るのが大好きだった人で、やたら城を築城した事で有名ですが、......
前田利家の死
この騒動は、秀吉の死からわずか半年あまり後の出来事で、いかに豊臣政権という体制が......
三成 大ピンチ!
前田利家の死は、三成をはじめ豊臣家に使える家臣たちに大きな衝撃を与えました。三成......
三成の大阪脱出
前田利家の死によって、それまで抑えられてきた武闘派大名による〝石田三成襲撃作戦〟......
家康の本音
家康おやぢが、武闘派大名たちに命を狙われ、自分の元に逃げ込んできた三成を助けたの......
三成 失業
家康の本音を見抜き、家康の胸元に飛び込む事で、武闘派大名たちの襲撃をかわした三成......
直江兼続 登場!
持前の正義心から、命を狙われるほど嫌われる事もある石田三成ですが、その反面、共感......
家康殲滅作戦
そんな直江兼続が、石田三成の元を訪れたのは、まだ三成が大阪を脱出する前だとも言わ......
家康の横暴
石田三成と直江兼続が、そんな計画を立てている間に家康おやぢは何をしていたかという......
会津武装計画発覚
戦を始めるために、家康おやぢは前田家に無理難題を押し付けたり、好き勝手な振る舞い......
家康激怒!〝直江状〟
〝直江状〟といわれる、直江兼続から家康おやぢへの手紙の原本は実在しません。歴史書......
会津討伐隊出陣前夜
家康おやぢへの挑戦状ともいえる直江兼続の〝直江状〟は、現在家康が実感を握っている......
家康の涙
家康おやぢは伏見城で、彼の家臣である鳥居元忠を呼んで人払いをし、二人だけになって......
三成挙兵計画進行中...
さて、この辺りからだんだん登場人物が増えて、時間の流れも遅くなってきます。家康お......
三成の協力者たち-1
大谷吉継は、今は亡き秀吉から、「吉継に100万の軍勢を率いて指揮させてみたい (......
三成の協力者たち-2
大谷吉継以外にも、三成に協力する大名は数多く居ましたが、吉継のように友情と豊臣家......
戦う坊主・安国寺恵瓊
安国寺恵瓊というのは、その名前から察する事ができる様に〝僧侶〟、つまり坊さんです......
三成挙兵!
そんな様々な大名たちの思惑をはらみつつ、ついに三成は挙兵します。安国寺恵瓊や大谷......
細川ガラシャの悲劇
次に石田三成がした事は、〝家康おやぢに従って会津に行軍中の東軍大名たちの家族を人......

関連ニュース

▲このページのトップへ

HOME

携帯版のQRコード

天地人の関ヶ原の裏話:携帯版

携帯サイトは3キャリア対応です。

当サイトは携帯でもご覧頂けます。
携帯版サイトURL:
http://hoans.jp/jp-tentijin/m/
上のQRコードから読み取るか、URLをケータイに送信してアクセスしてください。